12月21日(日)くもり。積雪80㌢。金子勝さんのツイートです。今朝のテーマは「田中委員長の人間性」について。
田中原子力規制委員長は、川内原発を視察し九電を評価し、避難計画について「第3者でなく当事者が一生懸命考えるのが一番大事」と審査の仕組みは不要だとした。福島原発事故後に田中氏がしてきたことを思い起こそう。
田中俊一氏は、「除染に詳しい」として原子力規制委員長になったが、彼が住民を説得して除染に従事させた地区は、危険区域として住民が強制避難させられ、今も帰還困難地域である。彼に避難計画を語る資格はありません。
田中俊一の長泥地区での除染のデタラメぶりはNHKの映像にも残る。年間100mSvを越えることを知らずに避難していない家を訪ね、避難しろと言わず、除染を勧め、谷に産廃施設を作れと言っているのだ。避難はいらない?
田中俊一原子力規制委員長は科学者などではなく、ただの小役人だ。原発事故後は東電のために、いかに賠償・除染費用を圧縮するかしか考えておらず、今も、原発依存度の高い関電・九電の原発から審査を進め、住民の命より電力会社の経営を救うことしか考えていないのだ。
原子力ムラ学者は2011年3月30日付けで「謝罪」文書を発表した。これはムラが生き延びるための欺瞞であり、田中俊一氏は「反省」したフリをして規制委員長の職を得た。小役人による恐ろしい国民への裏切りが進んでいる。
小役人の田中俊一氏は、安全神話を作ってきた安倍首相に逆らうはずがない。2006年12月22日に安倍首相は、国会で「全電源喪失は起こりえない」と答弁。そして今、コアキャッチャーも2重の格納容器もない「安全基準」を「世界一」だと嘘をつく。
12万人も避難したままの福島、3分の1が非正規雇用で将来が見通せない若者、さらには過労死自殺するまで働かされるブラック企業の正規・非正規労働者、行方不明になる認知症患者、老後破産に陥る高齢者、これらはアベノミクスが生み出すスローバイオレンスである。普通に生きて行ける社会を!