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2019年 08月 23日
8月23日(金)雨 ひと雨ごとに秋の気配
昨日午後2時頃、映画「ハーメルン」で校長先生役を演じた坂本長利さんが来店。安達れい子さんも一緒に。「昭和村は第二のふるさとだ」と語る坂本さん。「今夜はどちらにお泊りですか?」と尋ねると「会津田島のホテル」という。「夕方4時頃、私は下郷町へ行くので会津田島まで車で送ります」。ということで約2時間、大芦家に滞在された。坂本さんはなかよしバンドのファンでもある。「以前、佐藤さんからいただいたなかよしバンドのCDをよく聴いていますよ。そのへんの歌手(のCD)よりずっといいよ」と坂本さん。坂本さんと安達さんは佐野市在住。昨日の朝、電車とバスを利用してプライベートで昭和村を訪れた。 坂本さんは今年90歳。目も耳も悪くはないという。「坂本さんはお元気ですね」と訊くと「最近そうでもないよ」と坂本さん。「坂本さん、少しお話を伺ってもいいですか?」と役者人生の一端をおききした。坂本さんは島根県出雲市生まれ。戦時中、父親が出征。食い扶持を稼ぐため国鉄に勤務する。父親が復員すると役者になる夢を捨てきれず親の反対を押し切って単身上京する。周囲からは「河原乞食になるのか」と冷笑されたそうだ。上京しても知人はいない。唯一、出雲市長の弟が世田谷に住んでいるという情報をもとに訪ねる。その家にあった古新聞を売って食べた「トンカツ」の味が忘れられないという。 その後、夕鶴で有名は山本安英の劇団に入る。その劇団は10年後、ある日突然解散。路頭に迷う坂本さん。また別の小劇団に入り役者を続ける。その頃から劇団の仕事とは別に宮本常一がかいた「忘れられた日本人」のなかの「土佐源治」の一人芝居を始める。「山本安英の劇団がつぶれてなかったら、土佐源治はなかったなあ」と坂本さん。土佐源治は新宿のストリップ劇場の幕間に演じたそうだ。ある日、長野県の額縁会社の社長が東京出張の折に観に来る。社長は土佐源治を観て感激し「ぜひ、うちの会社の社員にも観てもらいたい」と坂本さんに懇願する。 このことがきっかけで地方での「土佐源治」の公演が始まる。また、外国人の目に留まり、ヨーロッパやブラジルでの公演も実現する。「字幕もないのにセリフはわかるんですか?」と訊くと「それが伝わるんですよ」と坂本さん。海外での公演はどこでも大絶賛を浴びる。ある劇場主は「この劇場の舞台にはサカモトの汗が染みこんでいる」と喜んだという。「土佐源治があったから今まで役者をやってこれた」と語る坂本さん。意外にも「何度、土佐源治を辞めようと思ったかわからない」とも語る。それだけ、やりがいとプレッシャーが同居する芝居なのだろう。 午後4時になったので坂本さんと安達さんを車に乗せ、舟鼻峠を越えて会津田島駅前へ。最後に坂本さんと「お元気で、またおいでください」と握手をして別れた。「土佐源治」は9月1日(日)深夜0:00~4:59 NHKBSプレミアムで放送されます。
by ohashiakada
| 2019-08-23 07:28
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